七人のマッハ!!!!!!!

おそらくマッハの続編でもなんでもなく、監督が同じというわけで無理矢理こんなタイトルを付けられたであろう映画「七人のマッハ!!!!!!!」を見ました。
監督がマッハでできなかったことをやったと言っていますが、正直な話、


マッハよりも凄いのは火薬の量と何故か出てくる涙だけ
としか言いようがありません。


ここからはネタバレ注意。
ストーリーとしては、タイを代表するスポーツ選手が訪問に訪れた村で、何故かテロリストに襲撃される。テロリストは村人を人質に先日逮捕されたリーダーの解放を要求すると同時に秘密裏にバンコクへ核ミサイルの照準を向ける…という感じになります。


それを知った主人公が何とか阻止しようとしますが、あっけなく敵に捕まり、村人と一緒に人質になってしまいます。何とか奮起して戦おうとする主人公ですが、すでに多くの村人が殺され、だれも立ち上がろうとしません。


そこへ時報と共に、タイの国歌が流れはじめ、それを聞いた村人が憑かれたように蜂起するという、何が何だかわからない…−というか、愛国心を刺激されてということなのでしょうが、ホント唐突に戦闘が始まり、そこからラストまであっちでドッカン、こっちでドッカンのオンパレードです。
ノンストップで撮影しているらしく、確かにアクションの技術的な面はこちらの方が上なのかもしれませんが、マッハが個人の肉体の限界を感じさせる圧倒的なアクションを見せていただけに、集団戦の様相を呈する今回は、それがどうしても薄まってしまいます。


あと、それでも所々でスポーツ選手の特技を生かした攻撃なども見られますが、正直、


あんたらそんな余裕を見せずにちゃんと戦え
と言いたかったり、村の爺さんがムエタイ使いでやたら強かったり…ちゅーか、タイ人って子どもから老人まで全員ムエタイ使いかよ!とか思ったり、、片足の兄ちゃんの方がセパタクローの選手より凄いんじゃ?とか思ったり、村人の1人がどう見ても石橋貴明だったり、ラグビー走るだけかよ!とか思ったり、核ミサイルの止め方がわからず敵ごとむちゃくちゃに殴ったら偶然標的を外して訳もわからず海で爆発+キノコ雲(汗)…と、ホントツッコミどころ満載でした(汗)
#それはそれなりに「味」ではありますが…


また、核ミサイルを操作する端末が中国製(キーボードに見たことない漢字が!)だったり、テロリストがどうしても中国方面な感じがしたりして、もしかして監督さん(もしくは脚本さん)は中国が嫌いなのか?という印象を受けました。


しかし、中国は嫌いでも周星馳は好きらしい?とも思いました。
そう、この七人のマッハ!!!!!!!は、まさに少林サッカーからギャグを抜いた印象を受けたからです。ただ、私個人としてはそのもくろみは見事に滑ったと感じており、凄いアクション撮れるんだから素直にマッハ路線で行った方が良かったのになと感じました。


正直なところ次回作はまた主演をトニージャーにして、マッハ路線でお願いします!
…とTVにつっこんでからふと気づいたことは、そうか、それがトム・ヤン・クンなのかってこと。
一旦期待をそらしておいて本命を持ってくるとは、やるな?!って感じです。(を)


つまりこれは前菜なのだな!?


ということで、きっとトム・ヤン・クンのDVDも買うと思いますっちゅーか、買うでしょうっちゅーか、むしろ買え?その前に映画館行け?
…まぁ、そういうことでございます。


でもまぁ、ここで言うほど面白くない訳ではなかったですよ?